2021/03/11 20:41






今日は3月11日。
私が学んだことをちょっとお話タイムです。

私は大学生のときに何度か東日本大地震の
復興支援活動をしてきました。
瓦礫の撤去や雪かきをしたり
被災地の見学をしたり(これかなり辛かったです)
現地の方たちのお話を聞いたりしました。
その中でも私たちにすごく良くしてくれたのが
岩手県釜石市にある宝来館の女将。
女将は津波が来たときに瓦礫に流されて
頭上に大型のバスが流れてきたのですが助かりました。

最初私は、なんでこの人は
悲しくて怖いことがあったのに
こんなに人に優しくできるんだろうと思っていました。

でも女将と話していくうちに分かったのは
「悲しいことがあったから人に優しくできるんだ」
ということでした。

またあるとき、東京に帰る日に寄ったお弁当屋さんで
震災で家族を失ったおばあちゃんに出会いました。
そんなおばあちゃんは私たちに手紙を書いてくれました。

"悲しいときは我慢しないで泣いて
 当たり前を当たり前と思わず
 いつも明るくしていなさい"

こう書いてありました。
他にも、ママを亡くした小さな女の子の話や
人が目の前で亡くなっていくのに助けられず
悔しい思いをしながら生き延びた方の話など
たくさんのお話を聞きました。
皆さんの経験を聞いたり見たりするのは
すごく辛いです。
だけど、そこから逃げるのは違うのかなと
私は思います。
だからその人の気持ちになって考える
という行動はとっても意味のあるものです。

私は活動をしていく中で何回泣いたか分かりません。
現地の方はこんな私を笑いながら
優しく接してくれました。
最初はどう接したら良いんだろうって
思っていたのですが、
現地の方って私たちより元気で明るかったんです。
少し驚きました。


私は毎年3月11日になると痛いほど
心がぎゅーっとなってしまいます。
完璧な人間なんてこの世にはいないし
思いやりがない人もたくさんいるけど
私の周りの家族や友達は
思いやりがある人ばっかりです。
そんな人たちに恩返しするつもりで
毎日"生きること"が大切だと思っています。
この投稿を読んで、素直にありがとうや
ごめんねが言える日になれば良いなと思います。

そして世界は人間だけのものではないということ。
それはまた今度、
お話しします🐕🐈🐖🐄🐬🐏


私は小さいころから宮沢賢治の
「雨ニモマケズ」が大好きです。
サウイフモノニワタシハナリタイ🙏





3.11
Mizuki.